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2011.06.09 Thursday

儀式

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    シャーマンは薬草をひたした酒を飲みながら、いままで水を飲んだことはないといった。

    ペットボトルに、聞いたことのないトエという薬草の液体がはいっている




    ↑トエの植物

    「本当に、儀式は10分で終わるんですよね。」

    「そうだ。」

    シャーマンが言う。


    やがて、タバコと葉でなにやらグリットを作りはじめた。


    タバコはナチュラルタバコといわれ、日本で販売されているニコチン入りのものではなく、薬草で作ってあるタバコで、シャーマンが儀式に使うための必須アイテムである。



    ↑イキトスの市場にはシャーマン用のナチュラルタバコが売られている

    やがてセレモニーがはじまった。





    あたり一帯、ナチュラルタバコの匂いとシャーマンの歌が漂う。



    ナチュラルタバコが手渡される。
    たばこの煙を、自分の体に吹きつけ、浄化するようにいわれる。


    シャーマンがながいこと、呪文をとなえつずけたお椀に注がれた液体を飲む。

    「もう二度ととのみたくない!」

    それは、たばこを、ジューサーにかけて、草と水と呪文で割ったような、最悪の味だった。

    数分が、たったのだろうか。。。


    「なにもおきない。」

    そう思いながら、目をつぶると、頭の中に浮かんでくる「逆さまの一つ目」にただ見つめられていた。

    そして「菌糸の拡大模様みたいなイメージ」をおう。


    あぐらをかいて座っていると、やがて、蛇のようなウネウネした細かい波が
    体に上がってきた。


    生き物のように這い登る細かいバイブレーションは、私の体を小刻みに前後に揺り動かす。

    やがて、手と足は重くてうごかなくなった。

    ますいをしたかのように、話ができなくなった。

    遠くでシャーマンが何か話しかけているのがわかった。

    もう一杯飲めとかなんとか。。。

    「手渡されたお椀いっぱいの薬草を飲む。」

    人間の体というものが、重くて重くて、とても負担でいやになっていた。

    頭が重くなって、首からカクンと頭部が後方に折れ曲がってしまった。

    ポカンとあいた口と背骨が一直線になり、息とともに、まるでなにかが出ていくかのような気がした。

    どれくらいたったのか、

    やがて、ゴホゴホ。と咳き込み、

    ゴエー!と女とはおもえないほどに大きな声で叫んで
    ついでにオエーッと眼にはみえないなにかを吐ききって我に返る。


    「あーはずかし。なんだったんだ???いまの咳と叫び。。。」

    ここからが、第2ラウンドだった。

    我に返るとなんだか喉がとてもかわいてきた。
    水を飲もうと思って、コップに手を伸ばす。

    触れない。そこらへんに置いてある日用品すべてに手が届かない。
    まるで幽霊になってしまったかのよう。

    私は次元が違う幽霊みたいに、リアルに見える物質に触れることができなくなっていた。

    水がのみたくてコップの取っ手をなんども握ろうとするのだが、触れることができない。

    おかしいな、距離感がはかれない。眼がおかしくなったのか。。。

    なんども挑戦するが空振り、コップの取っ手をつかむことができない。

    あとで、きづいた、あれは幻覚だった。

    「あなたは、今、幻想の仮想世界にいるので、この世界に存在してはいません。そのため、すべてのモノにふれることはできないようになっています。」

    そういう、貼り紙でもないかぎり、わからないではないか。

    ちょっとだけ幽霊の気持ちがわかった。

    そう彼らは、自分が別次元にいることをわかっていないのだ。

    私は水を飲むことをあきらめて、しばらく眠った。。。

    やがて、高台の上を何かのアニマルがダダダダダ。。。

    と走り抜ける大きな音がしてびっくりして飛び起きた。

    ここからが、第3ラウンド。

    「なに、今の、アニマル?」

    おぉきな音にびっくりしてシャーマンに聞く。

    夜中の3時くらいだろうか。。。




    動物の気はいを感じて、高台の上を見渡すとガイドさんの異変に気付く。

    そういえば、一緒にセレモニーに参加していたガイドさん。

    おさるの子供が憑依したみたいに、見えない何かをひたすら手のひらに集めはじめ、私のバックの中からも見えないなにかを拾っい集めているではないか。。。

    そ〜っとバックの中の洋服をひっくり返したりして。。。

    そして、座り込むと、小さな声でずっとだれかと一人でしゃべってる。

    ときどき、ナイフもって放浪したり、拳銃を貸してくれって言ったりしててかなり、やばい。

    「ガイドさんが大変なことになってる。なんとかしてあげて」

    シャーマンに言ったが、薬草酒を飲みつづけているシャーマン、それを眺めて楽しんでいる。


    ほっとくと、何かに呼ばれたかのように、歩きだすガイドさん。

    高台から落下しそうになるので、ひきもどして、座らせる。

    数秒後、すぐ起きあがって徘徊しはじめるので、またひきもどして落下しないように見張りつづける。


    2.3時間はめんどうを見ただろうか。。。

    このままもとにもどらなかったら、えらいことになる。
    はやく、ガイドさんのスピリットをもとに戻すようにと頼む。

    最終の儀式が終わるとやがて、ガイドさんのスピリットが体のもとに戻ってきた。

    「あぁ、よかった。このまま廃人になるかと思ったよ。」


    あとで聞いた話。

    ガイドさんはたくさんの何者かがあちこちから話しかけてくるので、それに答えていたそう。

    それから高台から4階落下した記憶がある。。。とも言っていた。

    真夜中の、「どどどどど。。。」

    という音は、ガイドさんが落下した音なのかもしれない。

    ガイドさん:「シャーマン イズ ノーグット」

    私:「そうだね。儀式10分なんかじゃおわらなかったよね。」

    やがて、日が昇ってきた。

    外を撮影しようと、カメラを構えるがいっこうにピントがあわない。

    「あ!カメラ壊れた!」

    そう思ったが、壊れていたのは私の脳だった。

    視力が低下し、近場のモノを見るのに焦点がさだまらない。ガイドさんも同じだった。

    あぁ大変なことになった。

    薬草のエキスで脳が損傷したに違いないそう思った。



    あとで聞いたら、ジャングルではさまざまな精霊の儀式がある。

    有名なのがアヤワスカである。


    エクアドルでのアヤワスカの儀式体験記

    アヤワスカは、アヤワスカとそのほかの薬草を煮出した薬草汁で、ビジョンを見る。不思議なことに、皆みるものが統一されていて、アヤワスカの木や植物が伸びるビジョンや、鮮やかな色彩、アナコンダ(蛇)、精霊、花、などを見、カエルの鳴く音を聞く。





    訓練されたシャーマンは、患者の体についてや、フォーカスした人物の過去、未来、現在を映画のように見、真実をしることができる。

    それを、患者の問題や治療に役立てる本来神聖な儀式である。

    それは、よきシャーマンの元で、小さいころから定期的に儀式で少量づつ薬草などを飲み、ジャングルで育つ、訓練された者ができることである。

    ちなみに、セレモニーの中で、

    強力な順から、トエ→アヤワスカ→カマロンガ。

    で、ほんの少量しか取り入れてはいけないトエをお椀2杯ものまされた私は、それがぬけるまで、2日間視界がさだまらなかった。


    儀式で使われる薬草は、そのひとの接種量を超えると、死にいたる非常にきけんなものとなる。

    確かなシャーマンを慎重に選ばなければならない。

    セレモニーで外人が死ぬという話はよくあるらしいから。

    シャーマンとは、神ではない。いい部分と悪い部分を持ち合わせた同じ人間である。何か特別なことができるからといってすべてが正しいわけではない。陰と陽の魔術を使う魔法使い。

    シャーマンが悪かったわけではない。

    きっと誰かにとっては病気を治しただろうし、ガイドさんや私にとっては危なかった。


    私はいつも、“私に必要な出来事と学びに導かれますように”と思って旅するけど、単なる、私の選択ミスで、こんな危険度の高いあぶない橋は二度とわたりたくないと思っている。


    でもこの経験がなかったら、もっと危険な出来事に巻き込まれていたかもしれない。


    それがこの儀式で学んだこと。

    この経験が、後にどう繋がっていくのだろうか。。。


    それでも無事生きていたことに感謝である





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