2012.06.21 Thursday

ジャングル魔女市場前編

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    (アマゾンジャングル編)



    (第1話)アマゾン出発地点の町に到着 2011.05.25
    (第2話)精霊の歌 2011.05.25
    (第3話)ここがジャングルの魔女市場! 2011.05.26
    (第4話)ジャングルで妖精を作る 2011.05.31
    (第5話)ジャングルの一日午前 2011.05.31
    (第6話)ジャングルの一日午後 2011.06.02
    (第7話)セレモニー 2011.06.05
    (第8話)儀式 2011.06.0
    (第9話)結び目の魔法 2011.06.09
    (第10話)ピンクドルフィンの魔法 2011.06.09
    (第11話)呪術治療 2011.06.15
    (第12話)ブラックデビル現る 2011.06.16
    (第13話)魔法の薬草シャワー 2011.06.20
    (第14話)シャーマン宅で倒れる 2011.06.21
    (第15話)レナコの木の魔法 2011.06.22
    (第16話)ジャングルに誕生したKINUKAちゃん 2011.06.26
    (第17話)魔法の絵の具と癒しの地図 2011.06.29



    (ジャングル ペルー イキトス)

    再びジャングルへ。。。2011.07.21
    妖精関係 2011.07.24
    言葉2011.07.27
    首狩り族の絶対に怖いと思う店 2011.08.01
    ヤグワ族蛇のワンド 2011.08.02



    女性の旅道 ラフスピ
    ジャングルをゆく
    何もかもが巨大
    ヤグワ族
    マナティ
    ジャングル魔女市場でお買物
    精霊のダンス
    根っこの香水
    ジャングルで妖精人形を作る
    イキトスの占い師
    精霊のダンスと祭り
    精霊のダンス2
    魔法道具制作
    ジャングルの食べ物

    グラウンディングスポット
    ジャングルのおまじない
    時間のない生活
    2011.09.24 Saturday

    根の描いた文字とメッセージ

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      さて、ルートピープル(根っこ妖怪?または妖精)の代表として、こんなメッセージを木々のスピリットからいただいてきたのでご紹介します。


      南米、ゴクタの滝へ向かう途中不思議な岩に遭遇した。



      これは木の根っこが岩盤上に描いたエネルギーマークである。


      根の下にあった岩が、隙間にもぐりこんだ木の根で亀裂が入り、そこにさらに根っこがもぐりこんで、岩が裂け、長い年月をかけてこういったマークを描きだしたそうだ。




      あるいみ、自分の根の部分の強さを思いださせてくれる、パワーストーン。(根っこの手紙岩→ルートメールロックとなずけよう。。)



      根の力はすごい。
      根の下の岩盤までもわってしまう。

      それは石の上に描かれた力強い稲妻のようなマークでありメッセージだった。

      本来、すべての人が持っている根の力にはまったく限界がなく、どこまでも広がってゆくことができるという無限の力強さを根がメッセージとして描きあらわしているようにも思える。

      そして根っこからの手紙は告げる

      きっと私たちにだってそんなパワーが眠っているに違いない。

      岩盤にぶちあたってみなければ試すことはできないのだけど、

      そんなときは、ジリジリと、いっぱい根を伸ばして、いつか、ぶち破って自分なりのマークを刻印できたときに、誰かを勇気づける魔法の紋章やマークとなる。

      そして、それを見ただれかが、また岩盤を打ち破って自分の魔法のマークを刻印していく。


      なんだかそんなふうに思うのです。



      ゴクタの滝


      ホワイトドラゴン




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      2011.09.17 Saturday

      雲の中のクエラップ遺跡

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        このクエラップ遺跡、村全体を、大きな石の壁に囲まれているのだけど、その大きな石壁のところどころ壁に穴が開いている。


        それがこれ。

        よくみると中に人骨。


        石と人骨でできている石の壁。。。

        先祖がこの村を守ってくれるように高く積み上げた石壁のグリッドに先祖の骨も埋葬したのだろうか。。。

        村の家の壁のダイヤ形マーク。


        これは保護の目。

        コンドルやリャマなどの動物の目を表している。



        家の中には床に掘られた穴があって、食べ物倉庫とミイラを埋葬していたとされる穴ぼこがある。



        村の中のようす。


        家はすべて小人が住んでいそうな円形の家。


        太陽神に クイの生贄の血をささげていた場所。



        ここはセレモニーの場所。

        「ここで脳の手術をしていた。」

        巨大な岩のテンプルには平たい石の板。

        まだ生贄とか動物の血を太陽神に捧げている時代

        手術は同じテンプル内で行われる神聖な儀式だった。





        ここから、脳の手術を受けたあとのある、スカルがいくつも発見されている。




        雲の中の遺跡。





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        2011.07.05 Tuesday

        ドロボウに会う!

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          イキトスのジャングルからクスコへ向かうためリマの空港へ向かう。

          チェックインカウンターで荷物の手続きをしていると、こぎれいな恰好をした2.3人の家族らしき人達がワラワラと集まってきた。

          外人みたいでペルー人に見えない。

          きっとチェックインをはやくしたくて、割りこみにでも来たのだろう。。。

          それにしてもずいぶん近いなこの人たち。。。

          なんて思っていた。

          なんとなく、目線を負うと、見ているのは私の貴重品ではないか。

          カウンターに大きな荷物を預けるため、るびーちゃんに荷物の見張りをお願いする。


          ルビーちゃん:「チョットー荷物にフレナイデヨーホントシンジランナ!!鞄に手いれたでしょ!」



          私の後ろ越しで、おこっているルビーちゃん。

          ドロボウ:「いや、今、鞄の中の貴重品が落ちようとしてたからあぶないと思って助けてやったんだ。。。」

          なんという言い訳。。。!

          まったく油断ならない。

          チェックカウンターや、空港のカフェなんかは、観光客をよそおった泥棒の職場である。


          セキュリティーチェックまでは飛行機に乗らない、泥棒や一般の人が自由に入れる。

          それで、あやうく貴重品を丸ごと一式盗まれそうになった私は、カフェの一角、すべて見渡せる安全な場所に陣取って、しばらくどろぼうさんを観察することにした。

          泥棒さんといっても盗んだ瞬間をみたわけでない(なにも盗まれていない)ので、98パーセントどろぼうさんである。

          すると、やってきた。

          マックの近辺の50席くらいあるカフェの中央に座るとまわりを見渡しはじめた。

          どろぼうを見分けるポイントはかんたんである。

          かれらは、仕事中であるのと、高いエアポートのカフェでは決して注文しない。

          そして、なんども、広いフードコートの席をかえてターゲットを決める。

          携帯でほかのチームのメンバーと連絡をとる。

          ずーっと睨み付けて観察していたら、なにも頼まずどこかに消えていった。

          しばらくして、

          ピコピコピコ。。

          天井の警報器がなりさわがしくなる。

          泥棒が見つかってにげたのであろう。。。

          リマの空港は日本とは大違い。セキュリティーのためにカメラを設置するといいのに。。

          空港は自営業の泥棒たちの職場。
          おみやげの釣銭をごまかしたりなど手口はいろいろ。

          飛行機に乗るまで気をつけましょう。
          2011.06.29 Wednesday

          魔法の絵の具と癒しの地図

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            呪術師アグスティンとジャングルに入る。


            植物のパワーを秘めた魔法の地図や絵を書くための魔法絵具を作るためである。





            それらは、大地の土、根、ワカマヨカスピ(ピンク色)木の皮、葉、茶色のクマカ樹液、黄色のマリマリ樹脂、赤い色はアチョテの実や種から取れる。

            途中、アグステインとルビーちゃんの旦那さん、(ジャングル育ち)が、木の匂いをかいだり、直接、木にかじりついて、味をたしかめたりしながら、植物を調べてゆく。

            見かけ、手触り、匂い、それに加えて、味を確かめるっていうのはすごい。

            さすが、ジャングルのピープル。


            おしぼりみたいな変な木の枝

            コパルの樹液


            よい香りのするコパルの樹脂や、実、葉などを教えてもらいながら、ぬかるみと、丸太の平均台をいくつも超えてゆく。


            木の樹液

            途中、ワニのペットをつれた家族ずれに遭遇。

            子供がすごく怖がっている。

            大きくなったらどうするんだろう。。。

            ほかにも、ジャングルらしいペットを飼っている家がたくさんある。
            たとえば、アリクイのペットとか。。。


            ジャングルを3時間奥地に入っていくと小さな村が現れた。

            ここは呪術師アグスティンの生まれ故郷。



            妖精みたいな子供達がたくさん遊んでいる村。


            どこかの犬が私たちの一行にガイドするようについてきた。


            その、黒い犬は3時間も先頭を歩きガイドしてくれた。

            途中妖精たちが住んでいそうなレナコの大きな樹木や、アヤワスカの木が現れ
            る。

            レナコの木




            人の唇みたいな花や、オレンジ色のキノコが色鮮やかに生え、時々、タグワの実
            をたべたり、サトウキビをキャンディーみたいにほおばったりして進んでいく。

            長靴と服は思ったとおり、田植え状態になり、

            思った通りの写真。

            思った通りの平均台のような苔でツルツルになった丸太の梯子をいくつもわたっ
            た。




            ここはアグスティンの故郷でみんなファミリーみたいなものだ。

            さやいんげんが、1メートルくらいになったような甘いコットンみたいな不思議
            なフルーツや、コニャクの酒、サトウキビジュースなどパワーにあふれた食材を
            いただく。

            「今日は魚はない。もうしわけないが、今夜はこれでいいか?」

            アグスティンが持ってきたのは、足を縛られたアヒルだった。

            まだ元気に生きてるではないか。。。

            どうしても食べたいわけではないのだから、私のために殺すのはやめてほしいと
            思ったので、イモとかバナナとかがいいとお願いする。

            夜はアヒルはやめてジャングル育ちのニワトリの肉が入ったスープが皆にふるまわれた。

            このジャングル育ちのニワトリやその卵はイキトスの町でも栄養価が高く人気が
            ある。

            生卵とオレンジジュース、ジャングルのはちみつなんかで割ったものの栄養ドリ
            ンク屋台なんかも大人気である。

            他のニワトリは注射などで、早く太らせ数か月で食材にしているのに対し、ジャ
            ングルのニワトリは自然にたくましく時間をかけて育つので、筋肉がひきしまっ
            ていて味があるのが特徴だそうだ。

            ほんとうに肉が固い。手でちぎってたべる。

            お米の変わりにふかしたユカというイモを食べる。

            だから、みんな太っていて体格がいい。

            そして、当然のことながら、ここには電気がない。

            夜6時、寝袋にはいった珍しい新種の人間でもみるかのように私の様子をのぞきに、ジャングルの子供達が、観光に部屋に集まってくる。


            寝袋の中より撮影

            「これ、プレゼントハイビスカスあげる。」

            蚊取り線香が珍しいらしい。。。

            私のトレードマークであるヘッドライトもきにいった模様だ。

            妖精みたいな集団は

            「7時だよもう寝る時間だよ。」

            というと消えていった。。

            夜は、モスキートの攻撃にあってうるさくて全然ねむれない。

            猫や犬やらの動物が私の部屋を出たりはいったり。。
            ついでにガイドしてくれた犬は私の部屋でねむった。


            真夜中、トイレにいくことにした。

            いろんなトイレを経験してきたけど、かなり開放的な部類に分類されるジャングルのトイレ。

            それは、離れにある野原にあって、そこにいくには、足の裏のはばの半分ほどし
            かない木の橋をわたらなければならない。

            そこにいくと、立ち板とトイレ用の穴がある。

            もちろん壁なし。

            それで思った。

            「この暗闇、間違いなく橋から落ちる。」

            私はモスキートにさされれながら、そこらへんで用を足すこととなった。

            大人はともかくとして、子供たちは一人でトイレにけるんだろうか。。。

            そんなかんだでようやく無事朝を迎える。


            子供達が入れ替わりたちかわり私の様子を覗きにくる。


            昨晩食べ残した生きてるアヒルはどうやらお持ち帰りするようだ。

            後日、この食べなかったアヒルはシャーマン家で飼われることになる。


            村のあちこちからお願いしていた魔法絵具の材料や薬草などが持ち込まれる。


            植物絵具の材料が揃った。あとは制作するだけ。


            材料を荷物に積み、ガイドの犬と一緒に来た道を帰ってゆく。




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            2011.06.26 Sunday

            ジャングルに誕生したKINUKAちゃん。

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              6月21日シャーマン家の一族に一人の女の子が誕生した。



              イキトスの町のあちらこちらで祭りが開催され、あちこちで精霊のダンスが踊られる、夏至に予定日よりも5日遅れて産まれた。




              病院の、名前登録票を見せてもらう。

              あ、ほんとに命名しちゃったようだ。

              名前はキヌカ・シオマーラ。。。そのあともこの倍くらいに長いこと名前は続いていく。



              こないだ皆で考えたなまえよりもはるかに、長くなってる。(笑)

              長い名前がすきなんだな。

              キヌカは私の名前がほしいということで、プレゼントした。




              だっこして自分の名前を呼ぶ。



              「ペルーのキヌカ・シオマーラちゃん。」



              まわりの子供達が、私と赤ちゃんの名前を覚えたらしく、キヌカ・キヌカと叫び、ルビーちゃんは、1か月が経過した今も、まだ未だに私の名前を発音できずに、クニカちゃんと呼んでいる。

              でも、それはいいとする。

              私もRの発音ができないんだから。

              まだ生後、4日目の赤ちゃんを抱いて、

              「私が、この一家の、シャーマンのもとに運ばれてこなかったら、この子のなまえはキヌカじゃなかったんだろうな。」

              なんて、思う。
              きっとなにかの縁があるに違いない。



              わたしは明日リマへ戻る予定だった。

              が、イキトスの町に、キヌカ・シオマーラを見にまた戻ってくる理由ができた。

              シャーマンのアグスティンが言う。

              アグスティン:「またイキトスの町にもどってくるように魔法をかけておいた。今度イキトスの町に来たときは、精霊と繋がる練習をする。」

              火曜と金曜の魔法の力の強い日は魔法の勉強の日なのだそうだ。ジャングルに入って、薬草のとか、精霊と話す練習、呪文、その他モロモロを勉強するのだという。

              「もちろん、マエストロ(先生)が教えてくださるんですよね。スペインゴで。」

              「いや、アヤワスカのセレモニーでたくさんの精霊を体やそのまわりに呼ぶ。そうすると、木々のスピリットが直接あなたにわかる言語や方法で薬草の知識(薬の使い方)や魔法について教えてくれる。

              そうやって直接スピリットとコンタクトを取る方法を学びなさい。

              スピリットとコンタクトとるために精神的に強くなければならない。木々達がはなしかけてくることを恐れてはいけない。



              アヤワスカの木

              次に、ブラックマジックについて勉強する。黒魔術師になるためでははく、その先にあるの白魔術のための準備に様々な黒魔術について知らなければならない。

              白魔術は黒魔術の先にあり、そこをとおらなければ先には進めない。

              その次に、アヤワスカのセレモニーで体を浄化しなさい。

              ティースプーン1杯くらいのアヤワスカやハーブを煎じてつくったエキスを飲む。

              しばらくすると、体に悪い所があると、吐いたり、下痢したりということが起きる。

              これがなくなるまで、定期的にアヤワスカのセレモニーを続ける。

              それによって、アルコール、タバコ、ドラック、依存症といった症状は解決され体が浄化され本来あったように力がみなぎり健康になる。

              精神、体と調整したあと、いよいよスピリットとコンタクトする練習をする。

              かれらが、話しかけてきた言葉、教えてくれた魔法を聞き学ぶ。」



              人間のフィルターを通さずに直接。精霊とつながって習えとのことである

              きっとこうやって、伝統的な薬草の使い方なんかは伝わってきたんだろうな。

              「直接精霊が教えてくれる。日本語の通訳はいらない。」

              、っていうのが私にはいい。

              (いつも、一方的に話しかけていたから、たまには木々の話をちゃんと聞こう。)

              そのために、シャーマンはセレモニー中、生徒の状態をよく検察しなければならない。

              へんなところと繋がっていたり、スピリットに体ごと乗っ取られてしまっていたら、なかから追い出しもとにもどりまた練習できるように調整する。

              シャーマンの奥さんが昔2年ほど魔法の勉強をしたことがあった。

              だけど、悪いスピリットが入ってきたのでシャーマンが体から追い出した。
              それ以来魔法は勉強するのをやめたと語る。

              これが呪術師の、なかでもっとも大事な役目であると私は思う。

              「生徒が安全に、スピリットとコンタクトできるエネルギーを観察しあわせて対応していく。」

              このあたりでは、アヤワスカは健康のために小さなころから少量ずつ飲みセレモニーをしているらしい。







              たまにみせかけのシャーマンによって、参加した外国人が。クレイジーになったり、死んじゃったりして、シャーマンも刑務所へはいるなんて話もよく聞く。


              アヤワスカの儀式をすれば、きっとビジョンをみるだろう。

              でもそのときの意図が大事だ。


              正しき師のもと、少しずつ段階をへてスピリットと繋がる練習をし、呪術師達は知りたい知恵や情報と繋がり精霊たちより秘密の魔法を教わる。

              正しく呪術師によって精霊の力が使われればそれは聖なるものとなり、人間の助けとなる。

              また、間違った使い方をすればその世界から帰ってこれず、その人間の身を滅ぼすのだ。

              良い悪いや白魔術や黒魔術の境がない、それが精霊のネルギーであり世界なのだと思う。





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              2011.06.22 Wednesday

              レナコの木の魔法

              0
                「10年前くらい前、レナコの木がたくさんあるジャングルに入った。
                美しいブルーの蝶や、色鮮やかな鳥が舞い、別世界、まるで映画の中にいるかのようだった。」


                …とルビーちゃんは語る。

                私たちは、小さなボートに乗り込むとルビーちゃんの話をもとに、魔法の木レナコの住むジャングルの奥地に向かった。



                そこは、雨量がある、今この時期しかでボーで入ることができない場所。あと数週間したら、水が引いて交通手段がなくなり入れなくなるという話だった。


                水の上の民家が立ち並ぶ、ベレン地区を通り過ぎるとやがて川の幅はせまくなってくる。


                あたり一帯一面浮草に囲まれた不思議な空間へと入っいった。



                まるで陸の上。。。

                川の上一面に浮草と私たちのボートだけがが浮いている。


                浮草が行く手を阻む。

                そこらへんの棒で浮草を沈めながら進んでいく。

                この不思議な場所は、精霊の住むジャングルをこの大量に浮いた水草で人間の侵入から守っているようだった。

                迷路みたいな浮草の細い川道をボートは行く。



                やがて雨が降り出し、風景が、がらりとかわりだした。





                そして、いくつかの、レナコの木が現れ始める。



                ちょっと想像していたのとは違ったけど、その幹達の芸術的センスに私たちは大興奮!

                「あの木は妖精ハウス!あれは、アナコンダ!これ、まちがいなく、真夜中通りかかったら、木が歩き出しているね。」

                それはまるで妖精たちの住処のようだった。
                幹や枝が作り出す形状は、門や階段、はしご、部屋、蛇、妖精などに見えてくる。


                これはなんだか、精霊の世界への門みたいだ。




                このレナコという木、ここイキトスのジャングルでは魔法の木として呪術師達に伝わっている。



                それは、蛇のような形で幹同士が絡み合い、さまざまなものを編むようにあっという間に飲み込んで成長してゆく空間と時間を超えた、別な次元で生きている怪物のような木である。



                いくつものレナコの幹の塊は、まるで一つの巨大な一つの木の幹のようになり、沢山の隙間から妖精や精霊達が顔をのぞかせているような、不思議な塊。

                まるで、巨大な妖精の家のよう。

                レナコの木の幹には、異次元ワールドへと繋がっていきそうな、沢山の隙間やポケットが開いている。


                そこに入れたものは、数年で幹の中に吸収され、幹と一体化して、願を叶えてゆくとのことだった。


                この奇妙なシルエットからか、呪術師が黒魔術に使ったりすることがときどきあるらしい。

                そのため、魔術の木として知る人にはおそれられているのだ。


                ルビーちゃん、蛇とかワニとか、大きな幼虫とかショッピングするわりに、
                なんと、レナコの木が怖かった。

                「KUNUKAちゃぁ〜ん。わたしこわーい、鳥肌たってきた。そっちに行けない。レナコの木動くかもしれないから気をつけてね。くれごれも幹に吸収されないでね。。。」

                …が、私は怖くなかった。

                木はお友達なのである。

                あらゆる隙間に様々な色の光を持つクリスタル達を埋め込んでそれを吸収しながら成長していく、クリスタルの木を頭の中で想像する。





                そういえば、親戚だと思われるのに仲間のカジュマルがいる。
                彼らは幸運を呼ぶ木としてしられている。

                タイや、インドではにたような、バニヤンの木は御神木である。

                どちらにしろ、どの国でも長寿の木は、なんだか特別なのだ。



                「本物の魔力を持つものは、ちょっと気味悪い。」

                ルビーちゃんがいっていたのを思い出す。



                私たちは、午後、急に思い立ってここへやってきてしまったので、あっという間に夕方になってしまった。


                今回、ここに来たのには、理由があった。

                特別な地球の形をしたクリスタルを、木の中に設置して、地球や、自然、環境についての祈りのグリットの木をジャングルに配置する予定だった。

                →大木のちきゅうぐりっと

                私たちはまだ、魔法が施されていない特別なレナコの木を探した。

                何本か見て回るとその、特別な木はすぐにわかった。

                まるで、配置された、5,6本の個々の木々が円陣を組むかのように肩を組み、そのサークルは中心のエネルギーや空間を守っているかのように見えた。





                私はそのグリットの中に、入りたいといい、ボートを、幹のグリットの中心へ入れてもらう。


                みな、すごく緊張していた。
                神聖なお寺の御神体の中に入るような気分だった。

                このグリットの水の下、なにかとても神聖なる、そういった存在がそこにはいたに違いない。



                私は木の窪みをみつけると、地球と、自然を守ってほしいという願いとともに、地球の形をしたペルーの石をその中へと入れた。

                「ぷちゃん。」

                水のはねる音がした。レナコの幹のどこかにその石は消えていった。

                「よろしくね。」

                きっともう二度と見つかることがないであろう地球の石と、
                レナコ木にあいさつすると、私たちはその場を離れた。


                夕方、5時を回るとあたりは薄暗い。


                途中、ジャングルに住む住民から、

                「あなたたち、危ないからはやく帰って!夜が来るとこの一帯は大蛇がいるから危険なのよ!」



                と言われ大急ぎでボートは進む。。。



                大蛇は特に木の下の水の中や一面水草の浮かんでいる川の中に身をひそめているらしい。。。

                レナコの木の下なんかにひそんでいる。。
                知ってたら、行かなかっただろうな。。。

                神聖なものには、それを守る守護神として決まってなにか特別なものが住んでいるものだ。




                船乗りとルビーちゃん、実は、私が、木のグリット設置中、蛇が出る時刻だったからすごくあせってたらしい。


                。。。が、精霊たちの時間である、日没にまにあわなかった。


                あっという間にあたりが真っ暗になり、懐中電灯を持ち合わせていない私たちのボートは暗闇をさまよう。



                「やばいな。。。」

                水草の上でまた船が動かなくなり、たぶん3人ともその状況をまずいと思っていたらしいが、口には出さなかった。

                ふと、この地域に伝わる巨大蛇や、人魚伝説や、人さらいのチュラチャキ妖精が頭に浮かんでくる。


                精霊たちの時間に、彼らの場所や共有する空間にいた人間がさらわれたり、目撃するのではないだろうか。。。


                もう少しで満月になるであろう月を眺めていると、だんだん自分が別次元に迷い込んできてしまっているのではないだろうか?という気さえしてくる。

                今ここで、どんな生物や、別次元の生物が現れてもおかしくない。

                この空間はあきらかに、現実と別な世界がごちゃまぜになった不思議な場所となっていた。


                緑の浮き草の上を蛍が光をはなって飛び回り、波のない川の底からはプクプクと水面下の生き物達のうごめく音。

                目に見えるものと、見えない別次元のものが、浮草の境界線をこえてやってくるかのようだ。

                この下にはいったい何が潜んでいるのだろうか。。。

                その暗闇の中で迷子という現実。

                まさか、朝がくるまで、動けないのではないかという不安から、魚の沢山いる川の中に放り投げられた、釣りえさになった気分になり、小さなボートのうえ、血の気がサーッと引いていった。

                蛇は精霊の住む場所や彼ら精霊たちの時間に人間が入ってこないようにジャングル守り、人間の侵入をふせぐ結界を作っているのかもしれない。

                「帰り道を教えてください。」

                心のなかで恐怖心を抑えながら唱える。

                しばらく、道をさがしていると、向こう側からボートのエンジン音。

                それでも、いつも、本当に困ったところで、助け舟ならぬ、ボートが通りかかったため私たちは無事、精霊の空間と化してしまった夜のジャングルの不思議な場所からぬけだすことができた。



                翌朝、ルビーちゃんが言った。

                「わたし、レナコの夢を見た。昼間見たレナコの幹でできた門がでてきて、その向こうはやっぱり、アナザーワールドだった。夜になるとあの場所は精霊の世界へとチェンジするんだろうね。」

                前々からそう思ってたけど木々が自然と作り出したアーチ状の門やサークルは別次元へのゲートなのだ。

                レナコの魔法を無事配置できたことに、心よりこのジャングルを守る主と立ち入ることを許可してくれた精霊たちに感謝する。

                これからも、この緑のジャングルを守っていってほしい。





                あとから聞いた話、この近辺はあと2年ほどで川の水の量がへり交通手段がなくなるため、人間がたちいることができなるなるのだそうです。


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                2011.06.21 Tuesday

                シャーマン宅で倒れる。。。

                0
                  3日目、呪術師、アグスティン宅での浄化の治療最終日を向かえる。

                  治療といっても、使うのは、マラカスと、呪文と、息と呼吸と香水と歌と精霊。

                  作日からずっとめまえがすごくてふらふら。

                  アグスティンが、いつもの呼吸音にくわえて、最終段階なのか、ぴょこぴょこいう音が鳴るふしぎな呼吸で悪い呪術やエネルギーを排出する。

                  儀式の終わりと共に、私の具合は最悪になった。

                  イスに座っていることもままならず、途中で床に倒れこむ。。。

                  大丈夫か。私。。。

                  貧血なのか、呪術のせいなのか、なにかの病気なのか、いったいなんなのか。。。

                  「体の中で2つの呪術が戦うと体がたえきれずこうなる。でも少したてば大丈夫。心配ない。」

                  シャーマンは、横たわった私の上から、マラカスで音をならし、魔法の精霊たちの歌をうたい、、香水を口に含みブーッと吹き付けてくる。

                  魔法使いのルビーちゃんは頭もんだりして現実的に対処してくる。

                  遠い意識のなか、「マラカスと精霊の歌、盛り上がってるなぁ。。。」

                  …そんなことを思う。

                  二人のおかげて、フラフラながらようやくイスに座ることができるようになると、シャーマンの娘さんが、もうすぐ出産予定で日本人の名前を子供につけてほしいといってきた。





                  え!そんな責任重大な大役無理。。。せめて1週間かかると話すと、今きめてほ
                  しいという。

                  娘:「私、あなたの名前がいい。KINUKAでしょ。生まれてくるの女の子だし。」

                  私:「え?まじで?やめときなよ。」

                  シャーマン:「キヌカ・パウンドロ・イダルゴにする。」

                  簡単な家族会議の結果、私の考えた、ほかの候補の名前を無視し、ジャングルの
                  シャーマン家にKINUKAという女の子が、近いうちに生まれてくることに決定した。


                  今日、明日あたりに、出産予定のエルラ。

                  「ガンバッテ!元気なジャングルのキヌカを産んでね。」

                  ジャングルに生まれなおす気分だ。

                  私の両親も大変喜ぶことであろう。。
                  (あ、そうだな。まだ、ペルーにきていることいってないや。。。)

                  「あなたの名前なに?」

                  シャーマン、アグスティンの娘さんに聞く。

                  「エルラ」。

                  私:「いい名前じゃない。私が子供産んだらその名前つけていい?」

                  エルラ:「交換ね。」

                  私の、いつか現れるかもしれない子供の名前も決定した。

                  なんだかシャーマン家のファミリーになったかのようだった。

                  エルラの子供達。


                  よく笑うエルラの子供達。じき、呪術師になるのだろうか。。。


                  アグスティン:「お礼に、この液体に幸運の魔法をかけておくよ。」

                  私がお願いしていた、アヤワスカの液体でつくった絵具に魔法を入れてくれるシャーマン。

                  これはジャングルの種などを意図と共に配置する魔法、(精霊グリット用)の魔法のアヤワスカ・タペストリー(壁掛け)の絵具に使う。

                  濃い色の部分は木の樹液、薄い茶色の部分はアヤワスカの魔法の絵具でペイントされている。

                  木の皮に描かれた、丸い形のマークはアヤワスカの輪切り(フラワー・アヤワスカ)のシンボル

                  淵はアヤワスカの枝をモチーフにグリッドされている。




                  *ただいま乾燥中もう少しで完成まじかです。
                  →アヤワスカグリットタペストリー



                  数日後、ルビーちゃんの薬草風呂とのコンビネーションで、どういうわけか体調が回復した。




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                  2011.06.20 Monday

                  魔法の薬草シャワー

                  0
                    本格的に私の体調を心配しはじめたルビーちゃん。

                    薬草を3日間蒸したりにたりして、黒い薬草の液体をつくった。



                    これでシャワーをして体を清めると、悪い魔法やエネルギーがでていくのだそうだ。

                    悪いエネルギーを追い払う葉を中心に、ラッキーがくる魔法の葉などが12種類ほど。

                    病院で現実的対処(血液検査)をしたので、今度はエネルギー的対処方法を試みるようだ。



                    なぜ、そんなに薬草や魔法の知識が豊富なのか聞いてみた。

                    ルビーちゃん:
                    「実は、アヤワスカのセレモニーなんかをやらなくても、7日間の断食のあと、
                    自分が知りたい真実を映画のように見ることができる。ここイキトスの町では、黒魔術がすごくて、何度も危ない目にあった。昔、世話になったシャーマンが、もし、自分が死んでも自分で魔術が使えるように私に伝授してくれた。
                    だからすごくべんきょうして、強くなった。困っている人を助けようと思った。
                    でも、みなが恐れると思って秘密で自分だけに魔法を使ってる。」

                    「7日間断食できる」っていうところが、魔法使いに値する。と思う。よっぽど根性と体がつよくなければだめだ。

                    そういうと、半分に割った巨大なレモンを持ち、ブツブツ呪文を唱えながらそれで私の体をこすりあわせる。。。それも、念をこめて。

                    蚊にさされてブツブツになってるところが痛い。


                    悪い部分が泡立つのだそうだ。

                    「あなたは首元から胸にかけてだけ悪いね。」

                    そのあと、頭の頭皮や髪の毛にもレモンの果肉をこすりあわせた。

                    人間すりおろし器になったみたいで、正直いって痛い。

                    黒く染めた髪もきっと抜けて茶色になることだろう。。。

                    レモンで体の隅々までブラッシングしたら、こんどは3日間かけて作った黒い液体を頭、髪、体へぬりこむ。

                    「3日間体洗っちゃダメ。そしたら、すべてよくなるからさ」

                    髪を自然乾燥させながら、夜のイキトスの町をトゥクトゥクで駆け抜ける。

                    途中で、ポィっとブラッシングしたレモンを道路のわきに投げ捨てた。

                    「あれは悪いものを拭ったから、家から遠い外へすてなければならないの。」

                    そして、来た道と違う道を通って帰った。

                    それにも、悪いものを払いさる魔法のルールがあるらしい。

                    これから数日後、私の体の調子は回復することになる。





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                    2011.06.16 Thursday

                    ブラックデビルが現れいよいよ病院へ行く。。。

                    0
                      翌朝。。。

                      目が覚めるとまだ頭はフラフラ状態だった。


                      ホテルの部屋の中には小さなブラックデビルが歩き回り。。




                      ところどころ、記憶を思い出すことができなくなりはじめたので

                      イキトスの病院へ行くことを決意した。

                      だけど、部屋の中にブラックデビルがいるのは幻覚や幻ではなく本当だった。
                      (写真に写ってるから、やっぱり本当にいたんだと思う。)




                      この赤ちゃんコウモリ、奴は、昨日の浄化の魔術に気づいた黒魔術師から送られてきたブラック魔術の使者なのか。。。

                      寝てる間、血を吸われてなければいいけど。。。



                      ホテルの人に、

                      「まさかと思うけど、部屋にコウモリがいるから外に出すの手伝ってほしい」

                      というと、そんなルームサービスは初めてだったらしく、驚いていた。

                      「病院の救急病院エマージェンシーに行こう!」

                      ルビーちゃんが私をトゥクトゥクに乗せてちゃんとしている病院へ連れて行ってくれた。

                      到着した救急病院は、インドのヨガアシュラムのような場所だった。

                      病院内を犬が自由に走り回る。

                      なんて、自由な環境なのだろう。。。


                      「ここは、動物病院なのではないだろうか。。さすが、ジャングルの病院、もし犬に噛まれても、すぐ治療してもらえるね。。。救急病院だから。。。」

                      うだうだ、とどうでもいいことを頭の中で考えて待合室でまった。

                      「キヌカちゃん。頭のスキャン写真するなら700円だって。最初に血液検査だから、注射針買いにいこう!尿検査ようのケースもショッピングしよう!」

                      ルビーちゃんが、不思議なショッピングに付き合ってくれた。

                      ここの町の病院システムはよくわからないが、どうやら自分が治療や検査に使う器具を病院の外の薬局で自分で購入して持ってこなければならない決まりらしい。


                      私、たぶん急患できたのですけれど。。。
                      ルビーちゃんがあちこち動き回り、看護婦役を務める。

                      この町でいう、救急とは普通の外来といういみなのであろうか。。。


                      このシステムだと、蛇にかまれたとき間に合わない。


                      血液検査のため看護婦さんに買ってきた針を渡し採血。

                      うでに針を打たれれ、注射器で吸引されると思いきや、そのまま滴り落ちる血液を試験管でキャッししはじめた。

                      「こういう方法ははじめてだよ。」

                      看護婦さんと、ルビーちゃんがなにやらとても喜んでる。

                      ルビーちゃん:「すごいねー。血がいっぱいでるねー。ほんとはもっといっぱい何か所も針でグサグサささないと血がたまらないんだってさ。一発で血がとれたからこの看護婦さん驚いてるよ。わたしも昔、血をとったことがあるけどもう、すっごいいっぱいさされたよ。あなたラッキー!」

                      注射器というものをぜひ、導入するといいよ。そう思った。

                      その後、私の血は、プレパラートに乗せられ検査された。

                      血液検査官、はとても陽気な男の人で、ずっと歌を歌っている。

                      心配になってきた。

                      私:「お金もっとはらうから、ちゃんと血液検査してほしいいってあの男の人に言ってほしい。。。」

                      ルビーちゃん「大丈夫、歌ってるけどちゃんと調べるからさぁ。」

                      私:「MRIの検査部屋なんで開いているの?あぶないじゃん。」

                      ルビーちゃん:「家族が心配だからMRIしてるとこ見ていたいんだって。」

                      私:「病室ってさ、ちゃんと冷房入ってるの?」

                      ルビーちゃん:「冷房入っている部屋は少し高い。」

                      そんな、かんだで、私の疑問を解決しながら待つこと1時間。

                      ついに血液検査の結果がでる。

                      医者:「なんの異常も見当たりません。薬物も、マラリアも、デング熱も異常なし!栄養状態もよいですし、すごく健康です。」

                      「なんだぁ。ほっとした。でも、おかしいなぁ。貧血っぽいのだけど。」

                      検査結果の数値を見て思う。

                      なぜ、ヘモグロビンと鉄の値が抜けているのだろうか?

                      しろうとだからよくわからないけど、貧血を調べるのに一番大事なカテゴリーなのでは?

                      あの兄ちゃん歌って検査していたから多分、忘れたんだな。

                      とにかく、MRIはここではやめておこう。

                      原因不明でホテルに帰宅する。







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